早めに出社し、会社のビルの屋上で、金環日食をみながらの朝食をした。
最初、空は厚い曇に覆われて、太陽は見えない。
はっきり言って諦めていた。
前日の天気予報は曇りの予報、
予報は的中。
太陽の場所がわからないほど、厚い雲に覆われた空、どこを、どう見れば、日蝕が見れるのか判らない。
しかし、なぜだか見れる気がする。
朝、思いつきで、
原因不明の直感に従い、カメラは準備したのだが、フィルターが無い。
そこで、適当なものを探す事にした。

見回すと、カタログ置き場に
看板を作る材料、ポリカーボネート板カットサンプルを発見。

半透明の「グレースモーク」を3枚ほど重ねて使うことにした。
実際の所、日蝕を強烈に見たいわけでもなく、写真に撮りたいわけではない。
むしろなんだか、冷めている部分もあったりするのだが、日蝕を撮りたいと行動する自分もいる。
撮影準備は完璧に整ってしまった。
しかし、ここで都合よく、日食の時だけ雲が薄くなって太陽が見えるとは思ってもいなかった。
見れたらラッキー、
見れなくて当たり前
そんな気分で、最初から期待せずに屋上でパンを食べ始めた。

時間を見ると日蝕はとっくに始まっていた。
空をみると相変わらず一面の雲ばかり・・・・・・。
「見逃したな~。」と諦めた。
すると!
都合よく、雲が薄くなってきた。

雲の隙間から太陽が見えた!ここぞとばかりに、食べかけのパンを、準備していたカメラに持ち替え撮影開始。

一度、雲に覆われたが、パンを食べてる最中に、再び太陽が現れた。
太陽の中心に金星がバッチリ重なっているタイミングを見ることができた。

日蝕が進行していく。三日月(三日太陽?)のような形。
太陽の真ん中にバッチリ金星がはまっている、左右対称形も、かっこいいのだが、
少し足りない、中途半端さをもつ、この形もいいと思う。
アンバランスな形を見ると、心の中には、自動的にバランスを取ろうとする作用が生まれると感じる。その作用がおもしろい。
雲のせいで、日蝕を見ることができたのは合計しても3分程度だったのではないだろうか。
最初から「金環日蝕撮影するぞー!」と意気込いたら、また、違った結果になっていたかもしれない。